YOKUWAKA 29: April, 2005

2005/04/04

 F1、第3戦バーレーンGP。ひさびさに、おもしろいレースを観たような気がする。(佐藤)琢磨は絶対にミスをすると思ったのに、冷静にペドロ・デ・ラ・ロサとバトルをした上相手にミスを誘った。レース結果自体はブレーキ・トラブルでリタイアであり、これも彼自身の走りが原因だったとケチをつけることは可能だが、成長という観点では否定しがたい内容だったと思う。またペドロ・デ・ラ・ロサも突然の代役でドタバタしたという印象ではなく、バリチェロおよびウェバーとのバトルに勝つという結果は評価に値するのではないだろうか。

 フェラーリは新車投入にも関わらず、M.シューマッハはトラブルでリタイア。バリチェロもギア・ボックスのトラブルで週末苦労した。ルノーは開幕三連勝だ。もっともフィジケラは開幕戦の勝利だけで、このままズルズルと落ちてしまいそうな感じ(科学的根拠のないカン)。モントーヤもテニスで骨折している場合ではない(原因はテニスではないという説もあるらしいが……)。一番ヤバイのはヴィルヌーヴ。色々あるんだろうが、その「色々」をこえてこそのF1ドライバーでしょ。アーバインと同じ状態(状況)になってしまっているぞ。

2005/04/07

 昨年度、とても仕事がいそがしかった。いそがしいだけではなく、精神的にも色々つらいプロジェクトだった。大変ストレスがたまった。旅行に行きたくなった。そうだ、海外旅行だ! 最初行き先はどこでもよかったのだが、決めないことにははじまらない。GW(ゴールデンウィーク)前はツアー料金がもっとも安いので、普段高くて行けないヨーロッパにしようと思った。パンフレットというかカタログをあさっていると、ANAハローツアーの南アフリカ・ケニアなるものを発見。ヨーロッパよりも南アフリカの喜望峰がいいかな~とか思っていたら、ケニアにお嫁さんがピピーンときたらしくて、これに決定。

 NEX(成田エクスプレス)に乗るカネはないので、京成上野から特急に座って行く。飛行機は、ANAのB777(トリプルセブン)。10:50にほぼ定刻で出発したのはいいが、南風が強いせいでTake Offは順番待ち。11:15、方位16RでTake Off。Take Off直後、砂が舞い上がっている様子が上空から見るとスゴイことになっていた。てゆーかまさかアレ、砂ぢゃなくて花粉だったりしないだろーな……。17:40(現地時間15:40)、タイのバンコクにLanding。時差は-2時間。ANAハローツアーの客は、我々二人だけの模様。現地旅行会社のクルマで、市街地へ移動する。

 バンコクは、1980年代後半からの経済成長がめざましい。ビルは沢山あるし、高速道路も整備されている。しかし交通量がそれを上回る勢いで、朝夕のラッシュはスゴイ。デパート(伊勢丹!)が並ぶ通りで降ろしてもらい、20:00まで自由行動。伊勢丹の中は日本と同じで、客までもが日本人。オモチャ売り場には、日本のオモチャが並んでいる。と、バンコク市街を走るスカイトレインのプラレールを発見。しかし荷物になるので買わない。歩道橋を渡って、道路向かいのBig Cという大きなショッピングセンターへ行ってみる。ダイエーみたいな感じ。フードコートで食事をとる。

 タイには乞食がいる。お年寄りもいれば、小さい女の子が素足で地べたに座り込んで手を合わせていたりする。なんともいえない気持ちになる。再びデパート側へ戻るが、デパートはつまらないね。20:00、空港へ戻る。20:30、空港着。ケニア航空(Kenya Airways)のチェックイン・カウンターには何故か白人がいっぱいいて、わけわからん状態と化している。21:00、やっと手続完了。出国審査が終わって出発ロビーに入ると、それまでとはうってかわって免税店がキレイに並ぶ立派な感じになる。Kenya Airwaysは、香港発バンコク経由のナイロビ行き。

 すでに、30分delayしているという。なんとなく、海外旅行らしくなってきた。機内に入ると、乗客は圧倒的多数のケニア人+白人+広東人+日本人二人(自分達)って感じ。いよいよアフリカに行くのだ、という実感が湧いてくる。機内持込荷物がみんな大きすぎて、頭上のロッカー(?)に入りきらない。あのなぁ……。自分達の席の後ろあたりが少し空いていたのだが、そこに韓国人グループがやってきてなにやらもめはじめる。すぐ後ろの21列にケニヤ人の若い男が座っていたのだが、どうやら勝手に座席を移動していた様子。しきりに「19」を繰り返す。

 彼も座席移動は本意ではなかったようで、仕方なく移動した模様。そこへ韓国人のオジサン&オバサングループが韓国語でアーダコーダ言い続けているもんだから、ちっとも事態が進展しない。チープパーサーらしき男性がトラブルメーカーをビジネスクラスに連れて行って、やっと一件落着。捨て台詞らしき言葉を吐いて去って行くのは勝手だが、荷物を何度も私の頭にぶつけるなっての。23:00出発だったのが23:30にdelayしていたのだが、結局出発したのは23:50。こんな夜中だからなのか、滑走路端で一時停止もせずにTake Off。ハクナ・マタタだよ。

2005/04/08

 ケニア航空の機体は古いせいか(ボーイング767-300)、トイレがクサイ。またビミョーに壊れていたりする(ex.便座のフタ)。キャビン内では、みんなスッチー(キャビンアテンダント)呼出ボタンをガンガン押すのだが誰も来やしない。さすがだ。8:10(現地時間4:10)、ナイロビ(ジョモ・ケニヤッタ空港)にLanding。なんと香港人は、Taxiing中に携帯で話しはじめた! をひをひ。機内から降りるときには、すでに大声で会話の真っ最中。入国審査のカウンターでは、まずVISA発券カウンターに並んだあと、間違いを指摘されてから我々の前に横入りした。海外だなあ、と実感する。

 日本人乗客を他に見かけていなかったのだが、チラリと女性二人組を空港内で発見。やっぱり、いるもんだ。税関をスルーして外に出て、現地旅行会社(SOMAK)の人と合流。ケニア人の女性。背が低いから、マサイ族ではなかったと思う。ケニアには、50近くの部族というか民族が暮らしているのだ。未明の暗闇の中クルマに乗り、ラウンジに5:00到着。旅行会社のオフィスに設けられたラウンジで、しばらく休憩。9:00に出発して、9:15にナイロビ市内のウィルソン空港到着。ここは国内線の空港である。中型機と小型機(いわゆるセスナ機)が、いっぱい。

 ボーディングパス(搭乗券)は色分けされているだけで、赤と黄色と緑。マサイマラに行く我々は赤、サンブールに行く連中は緑、黄色は……わからなかった。出発予定時刻は、10:00「頃」とのこと。「頃」ですぜ、旦那! 搭乗のタイミングになると呼び出しがあり、待合室を出てグランドアテンダントに搭乗券を返してしまう。てくてくとコンクリートだかアスファルトの上を歩いて、飛行機に搭乗する。どうせなら小型機に乗りたかったのだが、Dash 7と機体に書いてある中型機だった。航空会社は、Air Kenya。結局、出発&Take Offしたのは10:50だった。

 40分後の11:30、KICHWA TEMBO AitstripにLanding。KICHWAはスワヒリ語で「頭」、TEMBOは「ゾウ」の意味。滑走路は土。マサイマラにアスファルトはなかった。コンクリートはあったけど。飛行機を降りると、ホテルの人が話しかけてくる。日本語が、とてもうまい。自分の記憶ではサムさんだったのだが、とあるサイトによるとジョセフさんだという。人の名前をおぼえるのは苦手なので、よくわからん。11:45、TOYOTAの4WDランドクルーザーで出発。日本のものと違って、上方排気になっている。ドライバーはジェイムスさん。最終日まで、同じドライバーだった。

 同世代(若干、年上?)の夫婦と同乗になる。オロロロの丘の上にあるホテルに向かう道中、早速ジラフ(キリン)とゼブラ(シマウマ)とインパラを見る。30分後の12:15、やっとホテルに到着。ここまで来るのに、トランジットも含めて36時間かかった。12:30、昼食。レストランのウェイターは、日本語の話せる人と話せない人が混在している。レストランのそばの岩のあたりに、大きなネズミらしきものがいっぱい。本で確認すると、ロックハイラックスという動物だった。部屋はバンガロー(BANDA(s))形式。疲れたので少し横になるつもりが、気がついたら14:25になってしまっていた。

 15:00、午後のサファリに出発。おぼえているだけで、こんな感じ。

 ゾウが、ジョジョジョジョ~とオシッコをする。ゾウのアレは、とてもデカイ。18:30、ホテル帰還。ジャグジーに入ってみる。19:30、夕食。とても眠いが、シャワーを浴びて洗濯して……よくおぼえていないが、23:00前には寝たはず。有意義ではあったが、とにかくクタクタだ。

2005/04/09

 宿泊したホテルは、ムパタ・サファリ・クラブ(MPATA SAFARI CLUB)。支配人は日本人、客も全部日本人。ムパタというのは、支配人の友達の名前だという。同世代(30代)の夫婦または実年世代の夫婦。オフシーズンのせいか、多くて7組だった。5:00、モーニングコールならぬモーニングノックで起こしてもらう。5:45、レストランが開く。コーヒーまたは紅茶がもらえるのだが、自分はトイレに行きたくなってしまうのでパス。6:00、朝のサファリに出発。おぼえているだけで、こんな感じ。「なんとか」ぢゃ、おぼえていねーだろ。

 出発前にヨドバシカメラで双眼鏡を探したとき、値段の高いものと安いものでは全然見た感じが異なっていた。結局、一番安いのを買った。でも、あるのとないのとでは全然違う。ルーフを外すためにクルマを止めて、外に出て小休止しているとき、双眼鏡で見ると木の上になにやら鳥がいるではないか。裸眼だと、なにも見えない。ドライバーのジェイムスさんに聞くと、彼は双眼鏡をかざすこともなく即座に「Vulture(ハゲワシ)」と答えた。裸眼で見えているってことね。さすがだ。

 マサイマラ国立公園はケニアの南西に位置し、隣国タンザニアのセレンゲティ国立公園に接している。ジェイムスさんはセレンゲティに行ったことはあるが、それ以上向こうには行っていないとのこと。当然、キリマンジャロにも登っていないとのこと。日本の富士山を教えてあげる。8:30、ホテル到着。8:45から朝食をとる。本来は、8~9時。自分は北がわかっていないと不安なので、地図を買う。もともと、地図そのものもスキだが。観光用の地図ではあったが、なかなかよい出来。翌日のネイチャーウォークを申し込む。

 15:00、午後のサファリに出発する。同乗の夫婦はビーズ作りを申し込んだらしく、やってこない。とゆーことは、貸切状態。はじめてオロロロの門を通って、マサイマラ国立公園内に入る。とわいっても、別に国立公園がフェンスで囲まれているわけではない。広さは、大阪府と同じだという。それでも、動物達が自給自足(?)で暮らしていくためには狭いのだという。南にすすむが、大きな動物はいない。はるか遠くに、マサイキリンとゾウがいる。普段日本で見るキリンは、アミメキリンといって模様が違う。かなりすすむと、バッファローの大群に遭遇。200頭はいたのでは?

 それにしても、鳥とチョウが多い。分岐点の道標に、バスタードがちょこんと乗っている。

 Mara Serena Airstripの近くで北に曲がり、Mara Roadを走ってMara River(マラ川)へ到着。クロコダイルが岸に上がっているのだが、ピクリとも動かない。ヒッポが沢山。少し移動すると、ライオン(メス・こども×3)。腹を出してゴロゴロしているのは、広いサバンナの中で連中だけである。無線で、続々とサファリカーが集結してくる。他のホテル/ロッジ/キャンプのサファリカーも、いっぱいやってくる。17:45、Mara Serena Airstripを経由して戻るかたちでホテルに向かう。日没直後ぐらいの18:45、ホテル到着。ジャグジーに入ってから、洗濯する。メシを食ったら、クタクタだ。

2005/04/10

 6:00、朝のサファリに出発。今日はKICHWA TEMBO CAMPを東へすすみ、マラ川を渡ってショッピングセンターへ。マラ川は幅が20m程度の中規模の川で、簡単なコンクリートの橋がかかっている。増水したら、あっという間に沈みそう。他の沢の場合、水の中をジャブジャブと入って渡る。ここまで、所要40分。ショッピングセンターとはいっても、家がポツポツと並んでいるだけに見える。マサイ族は、ここまで10km以上歩いて買物に来る。Mara River Campが丘の上のホテル(MPATA SAFARI CLUB)から見えるのだが、ここは逆に丘の上のホテルが見える。6:40、日が昇る。

 ゼブラ、トムソン・ガゼル、トピといった定番がいる。ヌーが一頭だけいた。マラ川を渡らずに残るものがいるとのこと。その後、草原地帯をずっとライオンを探すが見つからない。8:30、帰ることにする。9:15、ホテル到着。お嫁さんは眠いというので、朝食は自分一人でとる。10:15、同乗の夫婦はマサイ村訪問へ。我々はネイチャーウォーク。一時間半ほど、ホテルの敷地内の森をぐるっとまわる。ホテルの敷地は微電流の流れる鉄線で囲まれていて、大きな動物が入らないようになっている……のだが、バブーンの群れがいるのはどうしたわけか?

 マサイ族の集落が隣接していている。もしかして、従業員はここで暮らしているのか? こども達は我々を見つけると、JAMBO! JAMBO! と親しげにあいさつしてくれる。案内してくれたフィリップさんは、とあるサイトによると奥さんが5人もいるとのこと。マサイ族は奥さんが家事を全部やるだけではなく、家(家屋)自体も奥さんがつくる。男は戦士(Warrior)で、家畜を狙ってやってくるライオンやヒョウを追い払うのが仕事だという。私は家事担当でいいです。12:30、お嫁さんが外で食べたいというのでプールサイドで昼食。風が強い。ネイチャーウォークで予想以上に疲れたため、一時間弱ほど仮眠する。

 15:00、午後のサファリに出発。同乗の夫婦は、奥さんだけがやってくる。旦那さんは、もういいってことなのか? なんかもったいないと思ってしまうんだが、まあ人それぞれだ。オロロロの門の手前で、いきなりジラフがいっぱい。昨日は、全然いなかったのに。門の近くで、ついに成長した雄ライオンに遭遇。しかも、エサ(バッファロー)と一緒。ニオイがスゴイ。エグイが、これが現実なのだと感じる。そして、チーターの兄弟2匹。差別かもしれないけど、なんか肉食獣って感動するね。

 バッファローの大きな群れに遭遇。昨日見たやつかと聞いたら、違うとドライバーのジェイムスさんに言われる。昨日、見たやつだと思うんだが……次は、ゾウの親子(メス×3, こども×3)。ゾウの母親は、すぐに子ゾウを大きな身体で隠してしまう。写真が撮れませ~ん。その後南下するが、昨日と同様チョウと鳥ばっかり。

 17:15、ホテルに戻ることにする。今日は早めに帰りはじめたので、日没前の18:10にホテルに到着する。お嫁さんが外のバーで飲みたいというので、おおせの通りに。PDA(CLIE)の充電を忘れていたので、夕食後にノートPCとUSB充電ケーブルを接続する。知らなかったのだが、PCの電源が入っていないとUSBに給電してくれないのね。考えてみれば、そりゃそうだ。スリープモードでもハイバネーションモードでも、USBに給電してくれなかった。やっぱり、USB給電用のAC変換アダプターを買えばよかった。日本に帰ったら、買おう。

2005/04/11

 バルーン・サファリに行く客がいるようで、5:00前に電気が点く。電気は自家発電で、5:00~11:00と18:00~23:00の間だけ部屋に給電される。いつもの通り、6:00にサファリ出発。今日は、半日ゲーム・サファリ。またしても貸切状態。オロロロの門を通って、昨日見たライオンのところへ。ちょうどバッファローを食べているところで、肉をかじる音が聞こえてくる。少し離れたところにはハイエナがいて、肉をじっと見つめている。またしても、厳しい現実だ。次にMara Serena AirstripからMara Roadに入って、2日前にライオンを見たところへ。しかし、いない。

 Mara Serena Airstripに戻って、東へすすむ。ここからは、はじめて行くところだ。Mara Serena Lodgeでトイレ休憩して、マラ川に沿って南下していく。ゾウの群れに遭遇。ゾウは女系家族だという。続いて、アリ塚ばかりの場所を通過。不思議な光景だ。マラ川の支流を2本渡るが、もちろん橋などない。8:45、見晴らしのよい高台で朝食をとる。9:45、出発。さらに南へすすむ。レンジャーのロッジをすぎると、タンザニア国境まですぐだ。西へ曲がり、国境沿いの道路を走る。ちょっと道を外れて、国境で停止。

 国境には人間のこどもぐらいの大きさのコンクリートの柱が、1kmおきに建っている。フェンスもないもない。もっとも、そんなものがあったらヌーは移動してこられないが。数mほどタンザニア側に入って、写真を撮る。道なりに北上していると、向こうからホテルのクルマがやってくる。なんと、ホテルの従業員の人達だった。見覚えのある人がいる。ウェイターのフレッドさんだ。ジェイムスさんによると、家族が遊びに来たので一緒に国境まで行くのだという。国境まで行く理由は、単なるお出かけとのこと。普段、簡単に会えないからだという。なるほど。

 しばらく走ると、Mara Serena Airstripのあたりに戻ってくる。ぐるっとひとまわりしてきた感じ。さすがに疲れてきたのか、オロロロの門を通ったあたりでウトウトする。12:10、ホテル到着。昼食後、昼寝する。他の客が午後のサファリに出かけたあと、プールへ行ってみる。しかし、あまりに寒い(冷たい)ため入らない。雨期のため、小雨が降ったり止んだりする。視界(?)が広いので、はるか向こうから雨雲が近づいてくるのがわかる。東の空に黒い雲がいっぱいあるので、部屋に戻ることにした。

 お嫁さんが昼寝(夕寝?)モードに入ったので、PCにデジカメのデータを吸い上げる。128MBのCF(Compact Flash)が、大体一日でいっぱいになる。実際にはそこそこ余裕がある状態なのだが、動画をとりたいときは空き容量がいっぱいないと悲しいことになるので、安全のため毎日吸い上げていた。ねんのため予備として、8MBのCFも用意していた。こちらを使ったのは、夕食後にマサイ族のダンスを見せてもらったときだけだった。踊るのは男性のみ。彼らの踊りは、ときにとても高くジャンプする。50cm以上は跳んでいたと思う。

 さきほどお嫁さんが昼寝(夕寝?)モードに入ったあと、しばらくして本でも読もうかと窓の外を見ると、部屋のすぐ近くの岩場にロックハイラックスがいっぱいいるではないか。全部で、8+3匹。3匹は食事なのか、どこかへ行ってしまった。残った8匹の内7匹は、警戒してじっとこちらを見ている。1匹だけはわれ関せずといった感じで、葉をムシャムシャと食べている。双眼鏡で、しばらくお見合い状態。日が沈んで暗くなってしまったので、部屋の中に入る。夕食時には南アフリカのワインをいっぱい飲んで、22:00前にダウン。

2005/04/12

 6:00、朝のサファリに出発。同乗の夫婦は来ない。またしても貸切状態。今朝は、オロロロの門から南のあたりをグルグルとまわる。ライオンがバッファローのそばにおり、ハイエナが遠巻きに見ている状態はかわらない。チーターは、いなくなっていた。オロロロの丘の斜面で、ウォーターバックを見る。8:30、ホテル到着。朝食後、お土産を購入。ナイロビのお土産屋は観光客相手のいかにも的なものしかないと、とあるサイトで読んだため。Tシャツを購入したのだが、ホテルの客層のためかサイズが日本人向けで正解。ナイロビで売っていたものは、デカすぎ。

 同乗(と書きつつ、あんまり同乗していなかったが)の夫婦は、Check Out。昼食時、オバハン三人組が登場する。それまで他の客は夫婦オンリーだったため、彼女達の浮き具合といったらなんともいえない状態。しかも、本人達はまったく気づいていない。ここまでは、他人事だと思っていたのだが……。昼食後、ネイチャーウォークで歩いたところをもう一度歩いてみよう、ということで二人だけで13:45に出発。ところが途中で道を間違えたと思い込んで、戻って本当に違う道に入ってしまう。

 間違えて入った道もぐるっと戻るはずのルートだったので、そのまますすんでも知っている場所に出るはずだったのだが、お嫁さんが早く部屋に戻りたいと突然言い出したため困ってしまう。とりあへず間違えたと思い込んだ分岐点まで戻って、最初の道をすすむ。程なくして(14:25)、ホテルに到着。到着時刻は、一応想定範囲内なんだけど。15:00、いつもの通り午後のサファリに出発。同乗していた夫婦が帰ってしまったため、なんとオバちゃん達と一緒になってしまう。ドライバーは、かわらずジェイムスさん。

 リーダーのオバちゃんがいて、あとの二人は「ついて来たわ~」って感じ。小金持ちらしくて、おカネの使い道に困っている感じ。あいかわらず「感じ」ばっかりの文章って感じ←あなかま。KICHWA TEMBO CAMP側から草原に降りていって、KICHWA TEMBO Airstripのそばを通ってオロロロの門に向かう。オバちゃん達は、一度見た動物は「もう、いいわ」とのこと。自分達だけの価値観で、ケニアやサバンナや動物のことをこきおろす。ガイドブックを日本で買ったのに持って来ないとか、ジェイムスさんがバッファローだと言っているのにゾウだと言いはったり、色々ナゾが多い。

 オロロロの門を通って、例のエサ(バッファロー)と一緒のライオンの場所に着くと、オバちゃん達大騒ぎ。さすがにジェイムスさんも「すみません……」と日本語で言い出した途端に、お嫁さんの方がキレて「しぃーっ!」とやる。ところが、しばらくするとまた興奮しはじめる。再度お嫁さんが「しぃーっ!」とキレたあとは、さすがに静かになった。朝、ウォーターバックを見たあたりまで南下すると、座っているキリンに遭遇。これは、とてもめずらしいことなのだという。18:30、ホテル到着。

 それにしても、オバちゃん達のパワーはスゴイ。しかしその発散される向きというか方向性が、なんかズレているように感じられた。木が少ないのを見て、これは自然が破壊されているから植林をすぐはじめなくてはいけないとか、同じ光景を見てゴルフ場に最適だとか丘の斜面を見てスキー場によいとか言ったり、ホロホロ鳥を見てクジャクのこどもだと言いはったり、違うホテルのクルマと情報交換(どこに、どんな動物がいるとか)しているのを見て、あのクルマは逆方向だからもうホテルに帰るのだとか、「KIOSK」という文字を見て、もう世界に通用する言葉になったのだとか……。

 普段接することのない人種だったので、数々の発言はある意味興味深かった。悪い人達でないのはわかるのだが、エラそうに言わせてもらえれば、あまりの知識のなさと短絡的な思考がどうしても気になってしまった。唯一リクエストを言わせてもらえば、もう少し静かにして欲しかった。

2005/04/13

 いつもの通り、6:00にサファリ出発。予想はしていたが、オバちゃん三人組と一緒。この朝のサファリで最後なので、まあよしとしましょう←エラそう。もう一日(以上)滞在するのであれば、本気でホテルにクルマをかえてもらうように言うつもりだった。ドライバーは、ジェイムスさんのままでよい。オロロロの門から入って、ライオンのところへ。オバちゃんのデジカメの電子音がピロピロと響き、フラッシュがパシャパシャと光る。指摘すると、すぐに意味も含めて全部理解した模様。こーゆーところが、DQNとの違いなのだと思う。

 8:00すぎ、ホテル到着。朝食後、ついにCheck Out。10:05、ホテル出発。10:40、KICHWA TEMBO Airstripに到着。往路と同じ、Dash 7なるプロペラ機がやってくる。11:10、Take Off。Landingは、追い風でも気にしない模様。5分後、Mara Serena AirstripにLanding。11:30にTake Offするが、またしても5分後にLanding。カバナーズCamp近くのAirstripらしい。まるでバスのように、飛んでは降りて飛んでは降りる。11:43にTake Offして、5分後にまたLanding。場所(名称)は確認できなかったが、ここが最後の模様。11:58にTake Offして12:35、ナイロビのウィルソン空港に到着した。

 行きと同じ現地旅行会社(SOMAK)の同じ人が待っていてくれていた。13:00、カーニバルという名前のレストランに到着。「肉食獣」という意味。色々な肉を食べることができる。少し悪趣味かもしれないが、いままで見てきた種類の動物が食べられるのだ。食べたのは、以下の通り。オーストリッチ(ダチョウ)以外は、結構普通に食べているよね。クロコダイルはメジャーではないけど、ワニ自体はフロリダとかでもレストランあるし。

 14:10にレストランを出発して、5分後にナイロビ国立公園へ到着。結局マサイマラ国立公園で野生のものを見ることができなかった、以下のビッグ5をみる。残り三つのうち一つはライオンだが、あと二つは忘れた(をひ)。

 ヒョウといえばヒョウ柄の服とかバッグとかあるけど、例のオバちゃん三人組が野生のオーストリッチを見て即座に「ハンドバッグが高い」と言ったのを思い出した。視点が全然違うんだよね。さすがだ。16:20に出発して、5分後に土産物屋に到着。19:30頃までに空港に行けばよいので、時間つぶしモード。予想はしていたが、結局なにも買わなかった。18:00、土産物屋が閉店してしまうので仕方なく空港へ。18:30、ジョモ・ケニヤッタ空港に到着。預けた荷物はバンコク(BKK)でピックアップするのか? 搭乗ゲートの行列に並ぶのか? お嫁さんが疲れていて、ご機嫌ナナメ。

 往路と同じ、Kenya AirwaysのB767-300。しかし、全座席に小型モニターが付いているタイプ。21:45、出発。なんと、Taxxing中に殺虫剤をまいた! 21:55、Take Off。なかなか機首をあげないなあと思ったら、時速200milesでTake Off。アフリカよ、さらば。

2005/04/14

 ビッグ5は、以下の通り。ヒョウもサイも、野性のものは見ることができなかった。どちらも、とても希少になってしまった。

 6:25(現地時刻10:25)、バンコク手前の高度30,000フィートにてHolding。左旋回を2周して、時速300milesでApproachを再開する。10:50、南向きでLanding。バンコクの空港は、敷地内の滑走路の脇にゴルフ場がある。クルマが飛行機を待つための踏切がある。不思議な光景だ。荷物は成田までのはずだったのだが、お嫁さんの予想通りバンコクで出てきた。ピックアップしたあと左(Terminal 1)から出て、出てから「右(Terminal 2)から出てください」と言われたのを思い出す。Terminal 2に移動して、やっと現地旅行会社の人と合流。

 11:47、空港出発。12:10、ホテル到着。夜の出発までは自由時間。せっかくなので、バンコク市内を少しだけ散策してみる。13:30、ホテル出発。まずは歩いて、MRT(地下鉄)のスクンヴィット駅へ向かう。とてもムシ暑い。ケニアとは、また違った暑さだ。歩いていると、なんと水をかけられる。もちろん軽くというか、少量の水を「すずしいでしょ」とでも言っているかのようにかけるだけ……と思ったら、タイ人(と、いかにも旅行者といった感じのTシャツ姿の白人)はすごい量をかけあってビショビショだ。みんな、すごい楽しそう。さすがに、そこまでかけられるのは遠慮させてもらった。

 地下鉄に乗り、終点のホアランポーン駅へ向かう。運賃は15バーツで、約60円弱。去年開業したばかりらしくて駅はきれいで、券売機はタッチパネル方式。ホアランポーン駅から、ワット・トライミット(黄金寺院)まで歩く。仏像は、文字通り金ピカだ。国鉄にあたるような鉄道のホアランポーン駅に寄ると、中はスゴイ人出。国王陛下の肖像画が、広いコンコースの正面に飾られている。MRTでスクンヴィットに戻って、今度はBTS(スカイトレイン)でチットローム駅へ行く。行きに寄った伊勢丹に行き、BTSのプラレールを購入する。BTSでプロンポーン(?)駅に戻って、ホテルへ16:30に帰還。

 夕食は、タイ風しゃぶしゃぶ。とても辛い。ホテルは日本人の客が多い。隣のテーブルには、日本人の初老の男とタイ人の若い女性。妙な組み合わせだが……夫婦なのか? 愛人なのか? 20:35、ホテル出発。21:05、空港到着。飛行機の出発までは時間がたっぷりあるので、1時間マッサージする。タイ人の女性は日本語がペラペラ。「アナタ、イタイノ?」。いや、全然OKっス。中国人がイスに寝転んでいる。座らせてもらおうとしたが、「向こうが空いているから、あっちに座れ」と言われる。空いていないから、頼んでいるんだが……。23:50発が00:15にDelayして、結局00:20に出発。00:32、南に向かってにTake Off。

2005/04/15

 復路の東行き(上り線)は、高度41,000フィートで巡航する。上下線の高低差は1,000フィートぐらいかと思っていたのだが、10,000フィートも違うんだねぇ。夜間は、前方モニターで飛行機がすれ違うのが見える。足元を、光点がスーッと通過していく。「We now making final approach.」とゆーことで、5:38(日本時間、7:38)暫定平行滑走路(2,180m)に方位16L(北北西)からLanding。赤2白2で、さすがだ。前回シンガポールから戻ってきたときは京成線の切符売場にて英語で行き先を聞かれたけど、今回はちゃんと(?)日本語だった。

 参考にしたサイトは、以下の通り。

2005/04/23

 お嫁さんが、ケニア旅行の写真を知合/友人に見せたいという。自分の場合はノートPCを持参して見せることになると思うのだが、お嫁さんはそれはしたくないとのこと。色々考えて、iPod photoを買うことにした。新宿のヨドバシカメラで、iPod photo 30GBを購入。Apple Storeと同じ38,800円な上、ポイントも5%しかつかない。んざそら。PCから写真を移してみる。なかなか、よい感じ。Photoストレージとして使うためには、iPod Camera Connector(3,400円)かBelkin Media Reader for iPod(9,980円)を買えばよさそう。ちょっとだけ考える。

2005/04/24

 F1サンマリノGP、決勝。M.シューマッハがピットアウトした時点で、いつのまにか上位にいる。おまいは、ザナルディか!? アロンソとM.シューマッハとのバトルは、大変おもしろかった。話はかわるが、モバイルクルーザー(PLS5USB)なる製品を購入した。PDAのUSB給電用ACアダプター。DIATECという会社がつくっていて、値段は1,260円。

 という仕様で、これにあえば別にCLIE限定ではない。と書きつつ、まだ試していないや。iPod photoには、未対応の模様……。

2005/04/29

 とりあへず都営一日乗車券を買ってブラブラと気ままに出かけたはずなのに、いつの間にか都電荒川線スタンプラリーをやることになっていた。バスの中でオバちゃんの脚につまづいたオッサンが下品な言葉を吐いたため、降りるバス停を間違えてしまう(んざそら)。本所一丁目、吾妻橋一丁目、本所吾妻橋……まぎらわしいバス停を並べるなよ。浅草からまたバスに乗って、三ノ輪橋へ。やっと都電に乗ったときは、すでに14:00すぎ。大丈夫か~(なにがだ)。しかも荒川二丁目で降りて荒川自然公園に行ったら、用紙はないというではないか。

 再度都電に乗って、荒川車庫前へ。スタンプラリーの用紙をもらって、荒川遊園地前へ。荒川遊園でスタンプを押して、中で観覧車に……と思ったけど、時間がないので荒川二丁目へ戻る。荒川自然公園でスタンプを押して、宮ノ前で途中下車(も、なにもないんだけど)。都電ビールを購入して、荒川車庫前へ。三つ目のスタンプを押して、スタンプラリーは完了。隣の梶原に移動して、都電最中を購入。店の場所がわからなくて、ぐるっと遠回り。ホームの反対側から降りたら、目の前だった……。梶原→新庚申塚→西巣鴨→春日→門前仲町と移動。わけわからん。


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