よくわか26 February

2002/02/01

STIC:アラームよりも、クラクションの音で目が覚める。研修なので、午前はセミナー。ベトナムの現在のIT状況などについて、レクチャーを受ける。昼食は、ホーチミン市街中心部の「ブルージンジャー」というお店でベトナム料理。これがまた、どれも――。
ソフィア:どれも、パクチーみたいな味と匂いがするぅ~。
ルディア:この小ラーメンみたいな薄味の麺スープ、おいしいーっ!
STIC:あの……次は統一会堂に移動なんですけど……。
アリステア:その次は、戦争博物館です。ベトナム戦争の写真は、見ていてつらいですね……。
STIC:市場(いちば)では、すぐに日本人とばれて「おにーさん、おにーさん」と日本語で呼び止められる。相場は、女性のクツが150,000ドン。大体10,000ドンが100円。ただし、ベトナム人価格と外国人価格は異なる。「Miss Aodai(アオザイ)」という土産物屋は建物自体がキレイで、市場ほど店員もしつこくない。アオザイを来た女性店員がキレイ。値段は市場よりも高いが、値切ればほとんど変わらなくなるとのこと。
ベトナムには定価がないので、仮に値札があったとしても価格交渉は当然。スーパーは万引き防止のためか、荷物をロッカーに預ける。ロッカーの料金はタダ。自分の荷物は小さかったので、おばちゃんが何かを言いながら押し戻す。つまり、ロッカーに入れなくていいってこと。っつ~かロッカーの数、少ないんちゃう? スーパーも安くて(もちろん、市場よりは高い)、ミネラルウォーターは330mlが2,000ドン(20円)で、500mlが3,000ドン(30円)。
生水は飲めないので、ミネラルウォーターの類は必須。ちなみに、ミネラルウォーターはホテルの部屋備え付けのものがタダでもらえた。ただし、エビアンはUS$3.50。スーパーでの買い物は、全部で65,200ドン。US$5出して、おつりは6,000ドン。US$1=15,000ドンだが、税金とか別なんでしょう。他の人も買い物していたので、ごまかしはないみたい。もちろん、路上のヤミ両替とか屋台は信用しない方がいいと思うけど。
ソフィア:ねーねー、コインはないの?
STIC:硬貨はない。ドンは全部、紙幣なの。
フィーリス:私たちのいた世界からすると、考えられないわね。
アリステア:すべての紙幣には、ホーチミンのおじいちゃんがニッコリとほほ笑んでいます。(^^)
ルディア:ところでさ、道路の向こう側に渡れないんだけど……。
STIC:道路を渡るときは、バイクやクルマがとぎれるまで待っていてはダメだ。死ぬまで渡れんぞ。まず一歩踏み出して、等速運動で対岸まで進む。基本的に向こうが勝手によけてくれるが、ある程度の調整は必要。ただし、走ったり止まったりしてはいけない。轢かれるからな。あと信号は存在するが、あまり守られていない。とにかく交差点の中に入って、あとは臨機応変に動く。交通量の多いところは、ロータリーが多い。さあ、行くぞ。
ソフィア:ひゃあああ~。ひかれるうぅ~。
フィーリス:はいはい。シャキシャキ、歩くのよ。
アリステア:さすが、フィーリスさん。
ルディア:フィーリスさんって、アオザイが似合いそうだよね
STIC:そういや、デブが極端に少ないな。大都市で年配者に数人……要は、裕福なおばちゃんみたいなのの中に数人いた程度。みんな、姿勢がいいんだ。笑顔が、とっても素敵だ。日本人の若い女性は、疲れた顔して悪い姿勢でダラダラ歩いているからいかんのだ。
ソフィア:はいはい。
フィーリス:さっきから、あの親子、がんばってるわねえ。
STIC:む? ああ。1台のバイクに乗って、扇子やら帽子(キャップ)やらライターやらを売りに来る親子3人組(父・姉?・弟)のことですな。最初は1コ1,000円だったのが、夕方になってくると徐々に値段が下がっていき、ついに帽子は12コ1,000円になっていたぞ。ちなみにベトナムでは、バイクのことをホンダという。日本でも、コピーのことを昔はゼロックスといっていたようなもの。実際、走っているのは圧倒的にカブが多い。
アリステア:あの子達、とっても日本語お上手でしたね。
ルディア:「センエン! センエン!」って言ってたわよ。
STIC:生きるために、覚えたのであろう。さてホテルのコンピュータールームには、HPのPCが2台。インターネットへの接続が可能だが、96,00bpsでフリーメールはNGのこと(伝聞)。試したところ、Yahoo! JapanのYahoo! mailはOKだったが、Excite mailはNGだった。Exciteにtracerouteかけたところ、3ホップ目でExpireされた。
実際は、こんな感じ。PCを使いたいんだけど、と日本語で言ったら「Can you speak English?」と聞かれたので、「I wish to use this computer.」と答える。「Can you use computer?」と聞かれたのでYesと答えたら、インターネットを使いたいのかと聞かれた。Yesと答えるとおねーさんがPCのところまで行って、パスワードを入力してダイアルアップ接続してくれる。約15分使って、US$4.75。

2002/02/02

STIC:はいはい! 今日はソフトウェア工業団地の視察ですよ。起きなしゃい!!
ルディア:眠~い。
フィーリス:午後はクチ・トンネルに行くから、虫除けスプレーを忘れないでね。
STIC:そうそう。ベトナムの蚊にはマラリアをもっているものがいるので、虫除けスプレーが必須。出かけるときは必ず塗る――って、あんた達来るんですかいっ!?
ソフィア:当たり前じゃないの。
ルディア:なにしに来たと思ってんのよ。
ソフィア:バッカじゃない。
ルディア:ね~。
STIC:……。
フィーリス:あら、サイゴン川が逆流しているわ。
アリステア:本当ですね。大きな水草が、逆に流れていますね。
ルディア:へー、おもしろーい。
ソフィア:そーいえば、ここってどのくらいの人が住んでいるのかなぁ?
STIC:ホーチミン市はベトナム最大の都市で、人口600万人。次点はハノイで、人口300万人。所得水準は、月収US$100~200。IT関連職業では、SEがUS$300~400。トップレベルのSEで、US$450ぐらい。ちなみに最近できた外国人向けマンションは、家賃がUS$450もする。先の所得水準からすれば、高いと言わざるを得ない。
ルディア:なんか、怒ってんの?
ソフィア:どったの?
アリステア:しゅ、出発の時間ですよ。(^^;
 暗転。
フィーリス:女の人は、すごい格好してバイクに乗っているわね。
ルディア:サングラスしてスカーフ巻いて、まるでギャングね。しかも、長袖を着るか長い手袋のようなものをはめてる。
アリステア:白い肌への憧れがあるようですよ。ただ男性も半袖は少ないですから、そういう文化なのでしょうね。
ソフィア:あのパチンコ店のお花みたいなやつとか赤い風船は、なに?
STIC:そろそろ、テト(旧正月。今年は2/11?)が近いのだ。つまり、いまは年末。パチンコ店の花のようなもの(小さいタイプ)や赤い風船は、お正月の飾り物だ。爆竹も鳴らすのだが、5年ほど前から禁止されている。ちなみに宗教は、日本と同じ大乗仏教が多い。
ソフィア:さっきから、どったの?
フィーリス:まーまー。(^^;
ルディア:見て見て。タクシーがちっちゃいの。
アリステア:サニーよりも小さいですね。セダンですけど、シビックぐらいの大きさですわ。
ソフィア:バスは、窓が全開だよ。しかも、ずっとクラクションを鳴らしてる。
フィーリス:お、追い越すときが、とってもスリリングね。
アリステア:クチに、到着しました。
ルディア:せ、説明のビデオが日本語だわ……。
ソフィア:『残酷な米兵に果敢に立ち向かった少女』とか、説明されても……。
アリステア:隣の部屋では、同じビデオが英語で流れています。
フィーリス:なるほどね。
ルディア:ねね。さっきの親子がいるわよ。
ソフィア:うわっ。すっご~。ここまで来ちゃったのね。
:オニイサーン、マタキタヨー!
STIC:はいはい、さっさと行きましょうね。
ルディア:あによぉ。
ソフィア:ふみっ!
フィーリス:あら。トンネルの入口って、ずいぶん小さいのねぇ。
アリステア:A4ファイル・サイズぐらいしかないですね。
ソフィア:罠がエグイわねぇ。
アリステア:でも、よく考えて作ってありますわ。
フィーリス:ふむふむ。これは、とても参考になるわ。
アリステア:フィ、フィーリスさん? (^^;
ルディア:ねっ、ねっ! こっちは実際にトンネルに入れるよぉ~。
ソフィア:あん! あたしも入れて、入れて~。
STIC:これ。女の子が、なんですか。
アリステア:昔、森で遊んだことを思い出します。
フィーリス:フフフ……スカウトの血が騒ぐわ。
STIC:も、もしもーし。
 暗転。
STIC:あっちー。疲れた。しっかし、狭いね。
アリステア:それでも、観光用に拡張されたものなんだそうですよ。
ソフィア:こっちにもあるよー!
ルディア:こっちは、大きさは昔のままだって。
フィーリス:フッフッフッ。
アリステア:わ、私はご遠慮させていただきますわ。(^^;
ソフィア:レッツゴー!!
STIC:行ってらっさい。それにしても、たしかにこの大きさぢゃアメリカ兵は入れんわな。無理に入っても身動きとれずに、トンネル内の路地に隠れたベトコンにザックリやじゃけん。
アリステア:どこの言葉ですか。(^^;

2002/02/03

STIC:あっという間に最終日。今日もクラクションの音で目が覚める。
ソフィア:おっそーい。
ルディア:もぉ、出発するぞ。
STIC:ど、どこへ?
フィーリス:もちろん、メコン川クルーズよ。
STIC:……。(・O・)
アリステア:まあまあ。
 暗転。
STIC:軒先に犬がねそべっている風景を多く見かけるが、猫がいない。ホーチミンの街中で、見かけたという声あり。クルマのナンバープレートは、数字2桁+アルファベット1文字+数字4桁。たとえば56L4345とか、こんな感じ。義務教育は、小学校(5年)・中学校(4年)・高校(3年)の12年。中学生までの制服は、白いシャツに赤いスカーフ、青いズボンまたはスカート。高校生は男が同じで、女の子は白いアオザイ。ぢつに、すばらしい。
ソフィア:どったの?
ルディア:さあ。
STIC:メコン川へは、ホーチミン市街からバスで約2時間。途中、メコン川の支流を3本ほど渡る。支流といっても、結構な川幅がある。
フィーリス:やっと着いたわ。
ソフィア:わーい、ヤシの実ジュースだぁ。
アリステア:意外と量がありますね。
STIC:多いものでは、500mlも入っているらしいぞ。
ルディア:ふ~ん。
フィーリス:ヤシの実アメですって。
ルディア:あ、フルーツだ。
アリステア:色々な種類が、ありますわ。
ソフィア:なんだか、どれもミョーな味ががが。
STIC:さあ、いよいよジャングル・クルーズでっせ。
ルディア:ほえ?
フィーリス:あら。
アリステア:まあ。
ソフィア:たしかに、こりゃジャングル・クルーズね。
STIC:この小舟に乗っているとき、ベトナム語で話しかけてみたが通じなかった。ベトナム語には、発音が6種類もあるのだ。仕方ないので、ガイドブックを見せて会話。所要時間は何分か、聞いただけだったんだけどね。
アリステア:ティン・シャオ~。
島の子供:ティン・シャオ!
ルディア:アリステア、なんて言ったの?
アリステア:こんにちは、って言っただけですわ。
STIC:ブツブツ……。
ソフィア:どったの?
ルディア:さあ。
STIC:最後は、なぜか全員イカダみたいなところに乗せられてから、最初に乗った船(エンジンと屋根付きで、30人乗りぐらいなやつ)に乗り移る。再びメコン川を渡って、ミトという街に戻る。
フィーリス:漆工芸品の工場に寄るんですって。
STIC:ホーチミンに戻るんだが、これがまた遠いんだ。
ソフィア:道を走っていると、けっこ~ドキドキよね。
ルディア:交通事故、三つも見ちゃった。
STIC:2時間後、や~っと到着。ちなみに、お嫁さんが好きだと知っていたら、ここで買っておくんだった。
フィーリス:あ~、疲れた。
アリステア:さすがに、ひと休みしたいですね。
STIC:わしゃ、土産買いに出かけるぞ。
ルディア:あたしも行く!
ソフィア:あたしも、あたし。
フィーリス:元気ねぇ。
 暗転。
アリステア:夕方からは、フェアウェル・パーティーが開催されました。
フィーリス:要は、懇親会ね。
ソフィア:さぁ、おわったおわった。
ルディア:よし! 帰るぞ。
ソフィア:お~!!
STIC:死ぬまで元気な奴等だな。
 ばき。
STIC:おごっ。
アリステア:21:30にホテルを出発して、24:50に離陸。成田までは、5時間の旅です。
フィーリス:でも時差があるから、着いたときには8:00なのよね。
ソフィア:……。
ルディア:……。
アリステア:二人とも、よく眠っていますね。
フィーリス:アリステアも、眠っていていいのよ。
STIC:いかん!
フィーリス:きゃっ。
STIC:そろそろ、ランディングではないか。ちなみに、ホーチミンでの離陸は方位25。着陸時と同じ……ということは、南西風が多いということか。成田の着陸は、方位34。雲が多いので、有視界は無理だ。タッチダウン! PAPIは赤2白2。ベトナムの着陸時も、赤2白2だった。さすが、JALのパイロットは優秀だ。うんうん!
 ばき。
ソフィア:あなかま。
ルディア:せっかくいい気持ちで眠っていたのに、目が覚めちゃったじゃないの。
アリステア:さ、さあ円が安いから、すぐに両替しておきましょうね。(^^;
フィーリス:これ、ベトナムに送り返しとくわね。

2002/02/04

ルディア:おうちに到着~。
フィーリス:やっぱり、日本は寒いわね。
ソフィア:づがれだぁ~。
アリステア:スカイライナーで座ってきて、正解でしたね。
STIC:のおっ! こんなところに、PlayStation 2とプラレール for PlayStation 2がががっ!
ルディア:こんなところに、こんな男が。
ソフィア:フィーリスさん、ベトナムに送り返したんじゃなかったの?
フィーリス:おかしいわねぇ。ペリカン便に出したのが、いけなかったのかしら。
アリステア:(^^;。
STIC:うききっ! きききっ!
ルディア:しかもサルと化して、さっそくプラレールをやっているんですけど。
フィーリス:死ぬまで、やらせときなさい。

2002/02/25

STIC:ぬわ~んと、AMDがフェラーリのスポンサーに!
ソフィア:WRCではマキネンがスバルに移籍して、しかも開幕戦モンテカルロで優勝。
ルディア:レギュレーション違反による繰り上げ優勝だったけどね。
ソフィア:今週末は、いよいよF1GPの開催よっ!
STIC:それわそーと全然関係ないんだが、いよいよDVD-Rドライブ(DVR-103BP)を購入したぞ。
ソフィア:ふ~ん。
STIC:ただし、実家。
ルディア:あによ、それ。
STIC:バックアップを、とらな~あかんという話を前からしとったやろ。それや、それ。
ソフィア:ふ~ん。
ルディア:で、いくら?
STIC:22日にアキバをまわったんだが、クレバリーで42,800円だった。メディアは、あきばお~参号店にてマクセルの5枚組を3,200円弱で購入。ところがAKIBA PC Hotline! によると、祖父地図で39,800円だったらしい。
ソフィア:ふ~ん。
STIC:荷物が少なければ、もっとまわれたんだがなぁ。しかも実家のプリンタ(Canon BJC-420J)、なぜか壊れているし……しくしく。
ルディア:ヘッドのクリーニングは?
STIC:インク・カートリッジを交換しても、新しいカートリッジを何回もクリーニングしても、テスト・パターンさえ印刷しないのさ~。しくしく。
ソフィア:ふ~ん。
STIC:とゆーわけで、PlayStation 2のWRC(リンク切れ)が欲しいのさ~。
ルディア:んざそら。
STIC:あとVAIO NOTE 505のバッテリーを探しているのだが、色が変わっちゃっているんだよね。

STIC:該当する型番は上記の通りなんだけど、最後のL付きは最近の紫ではない紺色なんだな。
ソフィア:ふ~ん。
STIC:店頭にL付きのものしか置いていないため、ちと困ったちゃんなのです。
ソフィア:ふ~ん。
ルディア:オチてなぁーい!

2002/02/26

STIC:エルミニア、誕生日おめでとう!
エルミニア:ありがとうございます(^^)。
STIC:ぢゃ、さよなら!
エルミニア:え? ……えっ、えっ?
STIC:すまん。仕事がメチャメチャいそがしいのだ。でわ、また!
エルミニア:は、はい……。


Back to Top Page