CubeXで中をくり抜いた物の造形
バージョンV1.04


 CubeXのソフトウエアでは、バージョンV1.04において中をくり抜いたデザインのSTLファイルを読み込んだ時、その内部の造形は取り除かれる。
 以下に簡単な例を紹介する。

Fig.1 Fig.2 X方向にカット Fig.3 Y方向にカット

 Fig.1は一見、ただの立方体に見えるが、実は内部を立方体でくり抜いた構造を持つ。(Fig.2,Fig3)
 この構造は外形と隔離した完全に閉じた内部構造がある。
 図の面の各色の違いを説明すると、灰色の部分が表面を表し、赤色の部分が裏面を表す。
 この様な構造を持つSTLファイルを読み込んだ場合、CubeXのソフトウエアV1.04においては、内部構造が取り除かれて造形されるようにデータを出力する。但し、この内部構造にはサポートを発生させる条件があるため、サポート有りにした場合、内部にもサポートが発生する。内部構造(立方体)は造形しないが、サポートは付いてしまうのである。また、この条件下ではビルドで中味を空以外に指定すると、サポートと内部を埋める壁とが同時に生成される不具合が生じる。(本体とサポートを別のヘッドで造形する場合、一方のヘッドで造形した部分にもう一方のヘッドで同じ部分に造形する箇所が発生するため、正常に造形が進まない可能性がある。)

 仮にどうしても内部をくり抜いた構造の造形を作成したい場合は、以下の様に内部構造まで届く穴を開けるなどの処置が必要になる。(Fig.4,Fig5)
 この例では、天井に穴を開けた。

Fig.4 Fig.5 Y方向にカット

 この場合は、天井を支えるためのサポートが必要になるが、ビルドで中味を空以外にしても中の立方体部分を埋める壁は発生しない。中味の壁の造形は裏面の中にのみ造形される。

 その他、カットして二つ以上のSTLファイルにする方法もある。

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