CubeX本体の取り扱い上の注意事項


安全対策  ユーザーガイドにも記載されているが、「大人の監視が必要です。」と書かれている。
 本体には異常発生時の自動の緊急停止機能は備わっていない。
 正面とその両方の側面には大きな穴(窓)があり、何もはめ込まれていない。また、天井板も簡単に取り外すことが出来る。
 特にZ軸はボールネジでプリントバッドを上下するので、簡単には移動させることが出来ない。
 X,Y軸に関しては、人の力で動きを強制的に制御可能である。
 子供が簡単に顔や手や足などを入れたり出来る上、ペットなどがいる場合は、中に入り込むことも考えられるので注意すべきである。
 よって、物が挟まったり潰れたり、また温められたヘッドやフィラメントの接触での火傷に注意する必要がある。
換気  素材にもよるが、フィラメントを熱で溶融するため異臭がする。ABSもPLAもそれなりに臭うのだがABSは特に強い。よって、造形を行う場合は、換気にも注意するべきである。

(2013/08/26追加)
 3Dプリンターでは、有害な超微小粒子(UFP)を多く空気中に吐き出していると判明したようである。
 換気を強調したが、やはり有害なのものが出ているようである。
Z-GAPの狂い  フィラメントのゴミが装置内のコントロール側に溜まってしまったので、装置を傾けてゴミの取り除きを行っていたのだが、その後の造形でトラブルに見舞われた。
 原因は、傾けたことによりZ-GAPの調整が狂ってしまったのである。
 これにより、最初の造形が旨くいかないばかりか、ヘッドからの吐出しが出来ずにエラーが発生し、造形を中断する事態となった。
 もし、装置を傾けたりした場合は、調整が狂う可能性があるので、再調整を行うとよい。
カートリッジの初期不良  最初にカートリッジからフィラメントを引き出す場合、内部のリールが回転せずに旨く引き出すことが出来ない物がある様だ。(出荷時の不良品)
 実際には、リール外にフィラメントがはみ出していて、中で巻き付いてしまうのである。
 残念ながら、これを確認する為には、カートリッジをこじ開けるしかないのだが、初期不良として交換可能になる場合もあるので、先ずはサポートに確認を取る方が良いようである。
 こじ開けはあくまで自己責任となるので、くれぐれも注意して作業に当たるべきである。
 間抜けな私は、調子越えて他のカートリッジを調べている内に、チップを破損させてしまった物が出てしまった。本体側ではカートリッジを認識しなくなってしまったのである。当然、交換不可能な状態となる。とりあえず、SCOOVOには使えそうなので、そちらで利用するとして、少々高くついてしまった。
大容量のUSBメモリーのファイルシステム破壊  CubeXでは、大容量のUSBメモリーへの対応が不完全な様で、電源投入以前にメモリースティックを差し込んでいないと、正しく認識しない問題がある。また、最悪の場合、ファイルシステムを破損する場合があるようだ。
 装置に同梱の2GB位なら問題が無いようだが、より容量の大きいものの場合は、事前に中味をバックアップしておくなど、不慮の喪失に注意が必要である。
 私自身は64GBのUSBメモリーで起きているが、どれ位の容量まで正しく認識出来るかは、今のところ不明である。

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