CubeXのヘッド


 CubeXのヘッドであるが、シングル(solo)のものは別として、ダブル(Duo)、トリプル(Trio)の仕様は、シングルヘッドのX軸側に等間隔で取り付けられて固定され、一つのヘッドとして構成されている。
 ヘッドは一つ増える毎に本体重量が1kg増えている。

Trioのヘッド

 実は、この構造には利点と欠点がある。

 先ず、利点は、

利点 構造が簡単であること。
制御が簡略化できること。
精度の調整が少なくて済むこと。
総じてコストが抑えられること。

など。

 欠点は、

欠点 動作する範囲がヘッドが増えるごとに狭くなってしまうこと。また、造形サイズも小さくなること。
一緒に動くため、目的のヘッド以外のヘッドが造形物に接触する可能性があること。
増える毎にヘッドの重量が増し、慣性力も増えて制御し難くなること。
動作中の振動が大きくなること。

など。

 使用していると、どうしても欠点である目的外のヘッドでの造形物への接触が気になってくる。
 このヘッドの接触を気にせずに済むのは、目的のヘッドでの造形物の範囲が、ヘッド取り付け間隔内である場合だけで、それ以外は、造形物に乗り上げるような状況がある。
 このような事からも、コストや制御の複雑化の問題があるが、ヘッドが単独で動くような構造やヘッドのノズルの高さを一時的に変えるような、目的のヘッドだけが造形物に接する構造を採用してもらいたいものである。

 因みに、横に並べるのではなく、ロータリー式のヘッド構造にすれば、位置決めさえ確保できれば、3ヘッド以上の構成が可能になるだろうし、造形時は1ヘッドと同じになるので、造形範囲にも影響が少なくて済むと思う。(2013/08/14)


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