■WWFNo.13 扉のことば




 あるときふと──赤ずきんちゃんがもはや感動的なものでなくなり、あそびあきてしまったおもちゃにさよならをするとき──物語からパロディーが生まれるのを受け入れる。ひとつには、パロディーにこの離別を認める力があるからであり、ひとつには新しい視点が物語りそのものへの興味を復活させ、物語を別の軌道に乗せるからである。子どもたちがたわむれる相手は、もはや、赤ずきんちゃんではなく自分自身である。



ジャンニ・ロダーリ『ファンタジーの文法』より




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