おいしい豚肉を生産するには優秀な種豚を持つことが重要です。私の養豚場では
種豚(ランドレース)の造成から力を入れています。
私の農場の肉豚はランドレースヨークシャー(LW)、ランドレース中ヨークシャー(LY)(みーとはうすの販売専用種)という種のメス豚と、デュロックという 種のオス豚との間から生産するのですが、その肉豚の質は種豚であるランドレースが優秀かどうかにかかっています。
優秀なランドレースヨークシャーを確保するためには、どこからか買い入れるより 自分で造成するのが一番です。造成の際にメスを60%以上産むランドレースだけを残していくという決断をしました。遺伝的にオスばかり産む豚、メスばかり産む豚がいてこの傾向はその子豚にも遺伝するわけです。長い目でみてこのやり方を実行して、平成元年にはついに優秀な能力を持ったランドレースが完成しました。
種つけは1週間に4頭は必ず行ないます。種つけ後114日で分娩、そして分娩後21日で離乳、そして出荷は160〜170日齢ぐらいでします。出荷日齢はやや早めですがこれが「やわらかい肉」を生産するポイントです。
ランドレースヨークシャー |
肉豚 |
デュロック |
ランドレース中ヨークシャー |
肉豚 |
デュロック |
中ヨークシャーの特徴
もともと高座豚というのはこの中ヨークシャーのことでした。
豚肉の中では世界で一番おいしいと言われる品種ですが、飼育技術と経済性に難点があり、世界中でも頭数は減少の一途をたどっており、今ではほとんど飼育されていません。県内でも純血種は10数頭にすぎません。
みーとはうすKANEKOでは、優秀なランドレースがおりますので、これに中ヨークシャー種を交雑して難点を解消いたしました。
ランドレース |
ランドレースヨークシャー |
ヨークシャー |