悪役さんいらっしゃい:読者参加コーナー

悦ちゃんをいじめた悪い男達:

一般にアクション映画では、主人公が魅力的でなければならないことはもちろんですが、悪役が魅力的でなければ映画の魅力が半減してしまいます。とくに志穂美さんの映画では、最後にやられてしまう悪役が憎々しく、志穂美さんが窮地に追い込まれれば追い込まれるほど、ラストの悪役の最期のシーンが盛り上がるのです。本コーナーは、映画やTV番組で志穂美さんと共演した悪役を、貫禄憎々しさ志穂美さんの「いじめ」方の極悪非道さ、最後のやられ方などを考慮して、皆様にランクづけをし、投稿して頂くコーナーです。このコーナーへの投稿の送り先は2430mst@yk.rim.or.jpへお願いします。なお、ベスト(ワースト?)10でも、ベスト3でも、ベスト1でも、あるいは順位をつけずに強い印象を受けた何人かを挙げていただいても結構です。ただし、評価の理由は1行でも結構ですからつけて下さるようおねがいします。 とはいっても、まだ皆様の投稿が集まっていませんので、まず私2430mstのランキングを紹介しておくことにしまししょう。皆様の投稿が来れば、順次掲載していきます。


2430mstの悪役ランキング:

まず、悪役両巨頭のお写真からご覧下さい。

『激突!殺人拳』:極悪非道な千葉真一と必死で戦う志穂美さんしかし抵抗もむなしく、この後で....。

『宇宙からのメッセージ』:悪の皇帝ロクセイア12世(成田三樹夫)

順位 名前 コメント
千葉真一 千葉さんは志穂美さんの庇護者というイメージがあるので、悪役No.1というのは意外かもしれません。しかし、映画では志穂美さんを助ける役柄は思ったほど多くはないのです。他のところでも述べましたが、『激突! 殺人拳』での極悪非道は悦ちゃんファンであれば怒りを覚えるほどです。千葉さん演じる剣琢磨は、志穂美さん演じる那智を暴力団に売り渡してしまいます。志穂美さんは、麻薬を打たれて大勢の男に犯された挙げ句、香港へ売春婦として売り飛ばされてしまいます。そして、最後はサイに刺されて死ぬことになります。志穂美さんが演じる役が映画でこんなにひどい目にあったことは他にはありません。かわいそう!ひどすぎる! という訳で、悪役のナンバー.1にさせて頂きました。
成田三樹夫 これもまた意外な人選かもしれません。私はこの人が役者として大好きなのです。何といっても成田さんには悪役としての貫禄があります。時代劇では、知恵が回るだけではなく、腕も立つという悪役が多いようです。『柳生一族の陰謀』のお化粧して公家言葉(「おじゃる」)で話すが、異様に腕が立つお公家さんや『宇宙からのメッセージ』のロクセイア12世の怪演は私の記憶に鮮明に残っています。その他、盲目の志穂美さんにヘロインを注射し、銃殺してしまう『吠えろ鉄拳』、TV『影の軍団U』などでも志穂美さんをいじめています。
天津敏 志穂美さんの映画に詳しい人は、悪役No.1といえばこの人がふさわしいと考えると思います。実際、この人と次の石橋雅史さんがいなければ、志穂美さんの空手映画は成り立たないといっても過言ではありません。この人の役どころは悪の首領の役で、もちろん自分でも闘いますが、どちらかというと配下を使って志穂美さんを窮地に負い込みます。『女必殺拳』では、自分の屋敷に武道家を山ほど雇っている麻薬シンジケートのボスです。志穂美さんの兄宮内洋さんを麻薬で廃人同様にし、地下牢に監禁しています。また、、志穂美さんの叔父(近藤宏)もこの人の一味です。『華麗なる追跡』では、志穂美さんの父の敵の役ですが、熊の着ぐるみみをつけて志穂美さんの親友を犯すサディステックかつ好色な悪人です。親友を救出しようとした志穂美さん自身もつかまり、ひどい拷問を受ます。『必殺女拳士』では、自分が空手選手権大会で優勝するために、出場する有力選手を次々に殺し屋に襲わせるという卑劣な空手家です。(志穂美さんの父千葉真一さんも殺し屋のために再起不能の重傷を負い、不遇のうちに亡くなっています。)志穂美さんも殺し屋に襲われ、利き腕を負傷するという窮地に陥ります。このように、その悪役ぶりが見所の一つとなっています。
 なお、天津敏さんに関してもっと知りたい方は、中田雅喜様が編集している『テレビが生んだ悪役スタア 天津敏』、ワイズ出版(2800円+税)を是非ご購入してください。
ズ出版(2800円+税)
石橋雅史 前に述べたように、この人がいなければ志穂美さんの空手映画は成り立たたないといっても過言ではありません。この人の役どころは、悪者側の最強の空手家悪の実戦部隊のトップといったところです。この人、実際に極真空手の師範クラスの大変な実力者だそうです。『女必殺拳』や『女必殺拳危機一発』では、空手の腕は志穂美さんより上という設定で、その腕前で志穂美さんを窮地に追い込みます。『女必殺拳』では、石橋さんは志穂美さんを吊り橋の上から海へ突き落としてしまいます(無事ですが)が、その後千葉真一によって腕を折られ、再起不能になってしまいます。『女必殺拳危機一発』では、志穂美さんは石橋さんに危うく負けそうになりますが、倉田保昭さんによって石橋さんを倒す技を教えられ、やっと勝利することができます。
室田日出男 『女必殺拳危機一発』で、悪の首領を演じています。この人の最大の印象は、志穂美さんの姉の役の光川環世さんの目をくり貫いてしまうシーンでしょう。このシーンで悪役としての強烈な印象を残しています。また、『二代目はクリスチャン』でも、志穂美さんが二代目を継いだ神竜組の縄張りを狙う悪辣な暴力団組長の役で志穂美さんをいじめています。
山本昌平 この人は『女必殺拳』で悪の組織のナンバー2を演じていますが、最も印象に残っているのは、その最期です。志穂美さんに殴られ、蹴られ、首をへし折られ、首が背中側に180度回転した姿で階段を降りていって、死んでしまいます。このやられざまを高く評価し、6位にランクしました。
名和宏 『若い貴族たち・13階段のマキ』『女必殺五段拳』で悪の首領を演じていますが、やや線が弱く天津敏さんや室田日出男さんの強烈な印象には一歩及ばないと思われます。それでも、『女必殺五段拳』での志穂美さんを丸太に縛り付け、巨大な電動のこで丸太もろとも切断しようとするシーンは強い印象を与えます。(これは無声映画時代からある古典的なヒロインのいじめ方らしいのですが。)
三谷昇 この人は『宇宙からのメッセージ』に出演していますが、男性の役ではなく、老婆カメササの役を演じています。この映画では志穂美さんは、裏切りにあって売り飛ばされてしまいます。志穂美さんを買い取って、醜い怪物の息子ヒキロクの嫁にしようというする老婆がこの人の役です。抵抗する志穂美さんを鞭でお仕置きし、息子に襲わせようとします。
山本鱗一 『帰ってきた女必殺拳』で悪の首領を演じています。悪役として水準には達していると思いますが、天津敏さんや室田日出男さんに比べるとややインパクトが弱い気がします。
10 安岡力也 『女必殺拳危機一発』で、石橋雅史が戸隠の山中で育成したという野獣のような怪力の大男を演じています。その風貌といい、手掴みで物を食べる姿といい、まさに人間ではなく野獣そのものです。少林寺拳法の道場に匿われている志穂美さんの親友を、道場の床を破って現れて、槍で刺し殺すシーンには驚かされます。この槍をを武器として使い、志穂美さんを苦しめます。
番外 ザダム キカイダー01の悪の組織シャドウの大幹部です。志穂美さん演じる人造人間マリ/ビジンダーには、ザダムの脳波で作動する激痛回路というものが組み込まれています。この回路が作動すると、志穂美さんは、激痛で悶え苦しむことになります。ザダムはこの回路を使って志穂美さんをたびたびいじめます。本来悪役ランキングの上位に入るべきですが、着ぐるみで演じられており、俳優さんを特定できないので、ランク外とさせて頂きました。

付録:志穂美さんを守ってくれる人達
志穂美さんは強いというイメージがありますが、主演映画で志穂美さんが演じる役は、男性の助力がなければ敵に勝つことはできないという設定になっています。その意味では、男性の庇護が必要な「弱い」女性という一面があるのです。ただ、助けてくれる男性に対して恋愛感情を抱くことはほとんどありません。男性の側も、妹のような感じで庇護します。映画の中で志穂美さんを助ける役を演じた人についても、順位をつけて紹介しておきましょう。

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倉田保昭 映画で志穂美さんを助ける役を演じたのが一番多いのはこの人です。『女必殺拳危機一発』、『帰ってきた女必殺拳』、『必殺女拳士』で、志穂美さんを助ける役を演じています。最初は悪の一味のふりをしていますが、志穂美さんが窮地に陥ると志穂美さんを助けることになります。『女必殺拳危機一発』では、単に志穂美さんの危機を救うだけではなく、志穂美さんがかなわない石橋雅史さんを倒す技を志穂美さんに教えます。
千葉真一 志穂美さんの主演映画で志穂美さんを助ける役を演じたことは『女必殺拳』『宇宙からのメッセージ』の2本です。しかし、TVの『柳生一族の陰謀』の柳生十兵衛や『影の軍団U』の柘植新八などで、志穂美さんを守り、救う場面は数多くあります。とくにTV版『柳生一族の陰謀』では、千葉さんの十兵衛が兄として志穂美さん演じる茜を守るシーンがたくさんあります。ただ、この二人の間の兄妹愛は近親相姦的な(実は茜は養女)ものであり、この近親相姦的な兄妹愛がストーリーの一つの軸になっていました。その意味では、茜と十兵衛との関係は恋愛関係と考えても良いかもしれません。
渡瀬恒彦 『女必殺五段拳』で志穂美さんを守ってくれる役です。志穂美さんのお見合いの相手という設定で、志穂美さんの空手映画では珍しく、志穂美さんが男性として意識します。巨大な電動のこで丸太もろとも切断されようとする志穂美さんをあわやというところで救いますが、最期には銃で撃たれてしまいます。
郷英治 『華麗なる追跡』で、拷問を受け、地下室で縛られて吊るされたまま監禁されている志穂美さんを救い出します。救い出されなかったならば、志穂美さんは天津敏演じる悪の首領にどんな目にあわされたのでしょうか。
柄本明 『二代目はクリスチャン』では、志穂美さんを助ける人として北大路欣也さんも出演してますが、この人の方を挙げておきましょう。志穂美さんに惚れる実家がお寺の刑事を演じています。宗教の違いから志穂美さんとは結婚できませんが、女たらしの暴力団組長のぼんくら息子岩城晃一さんや悪辣な暴力団から志穂美さんを守ろうとして、献身的に尽くします。最後には、志穂美さんと一緒に悪辣な暴力団に殴り込み、しかも全ての罪を被ります。
番外 ワルダー 志穂美さん演じる人造人間マリに恋心を抱く剣豪ロボットです。ビジンダー/マリがエネルギー変換装置に故障が生じたときに修理したり、ビジンダー/マリの体内に組み込まれいる水爆を取り除くために、死を覚悟で自分のエネルギー回路とビジンダー/マリのものと交換したりなど、献身的にマリを助けます。本来ランキングの上位に入るべきですが、着ぐるみで演じられており、俳優さんを特定できないので、ランク外とさせて頂きました。
番外 イチロー/キカイダー01 何度もビジンダー/マリのピンチを救います。本来ならば池田俊介としてランクインさせるべきでしょうが、ワルダーをランクインさせていないことを考慮し、横並びでランク外としました。

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